秋田駒ヶ岳で火山性地震増加


秋田駒ケ岳 火山性地震増加


秋田県と岩手県にまたがる秋田駒ヶ岳で14日正午までの4時間に火山性地震が129回観測されました。このほかの観測データには特段の変化は見られないということで、気象台は「噴火警戒レベル1」を継続し、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。


仙台管区気象台によりますと、秋田県と岩手県にまたがる秋田駒ヶ岳では14日午前8時から正午までの4時間に火山性地震が合わせて129回観測されました。


これは1日に起きた地震の回数としては平成15年の観測開始以来、最も多くなり、午後も地震が続いているということです。


一方、地下の熱水や火山ガスなどの動きを示すと考えられる火山性微動は観測されていないほか、地殻変動のデータにも特段の変化は見られないということです。


また14日、女岳では10メートルの高さの噴気を観測していますが、これまでと比較して特段の変化は見られないということです。


このため気象台は秋田駒ヶ岳の噴火警戒レベルについて「活火山であることに留意」を示す「レベル1」を継続したうえで、14日昼すぎ「火山の状況に関する解説情報」を発表し、地震活動が継続しているため、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。


気象台は15日に現地に職員を派遣して詳しい状況を調べることにしています。


<NHKニュース>より